サムライが現代にタイムスリップして思ったこと

村田浩一(むらた・こういち)。松坂藩を脱藩して諸國漫遊、追手から逃れるために飛び込んだ川で溺れて現代に。 いち早く現代にキャッチアップし、本業:侍、副業: ITコンサルタント。

幕末から来たのですか?

そうです。黒船来たじゃないですか、あれで世の中が混沌とした時代に入って行くんですが、僕も新しいことを勉強したいと思って友人(後呂さん)と脱藩して諸国漫遊していたんです。

でも、当時は脱藩は罪ですからね、追手から逃れるために川に飛び込んだら溺れて、気がついたら現代だったんですよ。

その時に目の前にパンダがいたのですが、どうもそのパンダが僕ら二人をタイムスリップさせて助けてくれたようなんです。パンダはいろいろ現代のことも教えてくれて、じゃあ現代でも引き続き諸国漫遊しようと、日本一周したんです。

その後、パンダが黒ずくめの男たちに薬を飲まされて小さくなってしまったので、元どおりの大きさに戻す手がかりを探すために、世界をまわることにしたんです。

今まで60カ国くらいまわってきました。

世界も洋装ではなく着物でまわられたんですよね。

はい、洋装は機能的で良い部分はたくさんあるんですが、やはり侍なので、着物じゃないと意味ないと思いました。

暑かったり寒かったり、袴の紐がちぎれてしまったり、袖が破れてしまったりと大変なことは沢山あるんですが、人との縁をいろんなところで感じることができたのが一番よかったですね。

着物で歩いていると、一度見ただけで覚えてもらえますし、声も掛け易いのだと思います。例えば、ハンガリーのカフェで隣に座った方に「この前ウィーンにいたでしょ!」と声をかけてもらったことがあります。

袖擦り合うも多生の縁と言いますが、大事にしないといけないことを再認識できました。

–確かにそうですね。一方で現代で大変だったことはありますか?

廃刀令出てますからね、刀持っていると職務質問されることですね。

「どこから来たの?」「幕末です」、「何してるの」「侍です」なんてやりとりしてると話が長くなってしまうんですよね。

30分くらい時間を取れられるので刀はやめました。そして刀をMacに持ち替えました。Macって刀っぽいじゃないですか。

色味も似てますからね。現代の刀たるMacを使って仕事しているんですね。

本業は侍なのですが、副業としてフリーランスのITコンサルタント・エンジニアもしています。

基本着物ですが、クライアントさんによっては、「洋装で来てください」と言われることがあるので、そういう時はフレキシブルに対応しています。龍馬先輩もブーツを履いていましたし、新しいものを取り入れていくのも大事ですよね。

現代の新しいものも柔軟に取り入れていくスタイルなのですね。現代にタイムスリップしてみて、一番これはいいなと思ったものは何ですか?

ユニクロです。ユニクロのヒートテックはめっちゃいいですよね。着物の下にはユニクロのインナーをいつも着ているんですよ。ヒートテックがもし江戸の町で売られていたらみんな絶対買うと思います。

あと現代は脱藩した人に優しいですよね。罪にならないし。

そういえば、あつしさん(注:インタビュワー)は脱藩した人たちが集まる拠点をつくっているんですよね?

僕たちは日本全国にシェアオフィスを作ろうとしています。江戸時代風に言うとそういうことになりますかね笑

脱藩スペースですね。江戸時代の人たちは藩に縛られて生活していたんです。現代では藩という物理的な縛りはないですが、ほとんどの人が何かに縛られて生活しています。現代はどこにでも簡単に行ける時代です。脱藩しないともったいないですよね。

そうですね。脱藩するべきだと思います。最後に色々な時代を見てきて感じたことなど教えて頂けますか。

先にも言いましたが、ご縁というものは自分が思っている以上に日常にあふれているものです。どの時代でも変わらずそういった本当に大切なことを忘れず、生きていきたいと思っています。

今日はいい話をありがとうございました。

うむ、かたじけない。

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